優しい鎖
母は、とても優しい人でした。
「勉強をしなさい」と言われた記憶もないですし、言葉を荒げることも一切なく穏やかな人でした。
母の父の実家(私の祖父の実家)は400年以上続いているお寺である環境もあってか、母の教育は道徳的でした(宗教とはニュアンスが違います)
私は就職して「自分への違和感」に目覚めました。
そして本当の自分を見つける為に「何かをやってみたい」気持ちが生まれました。
ある日、東京の学校へ専門的に勉強したいと母に相談しました。
母は「東京は生き馬の目を抜くような怖い所なのです。そんな所で女の子が一人暮らしをするなんて危ない」と心配して言いました。(これは30年も前の話です・笑)
当時の私は「自分」を持っていませんでしたし、「自分を信頼する何か」も無く、自分の想いを貫くことができませんでした。
しばらくすると夫とめぐり会い恋愛から結婚に至ります。
結婚すると私は何か「自由である」といった開放感を感じました。
それはそんなに強い感情ではなくフワッと感じる程度のものです。
夫は私が「こんなことを勉強したい」と言うと「やってみたいのだったら、やってみれば」と軽く応えてくれました。
結婚前は「こんなことをしたい」と1つ言えば。10以上の「不安で恐ろしい未来」を想定した反対意見が返ってきていたので、夫の「やってみれば」には拍子抜けするくらいでした。
私の潜在的な能力を引き出してくれたのは、背中を押してくれた夫の存在が大きいです。
結婚前の私には行動力もなかったし、母が反対したのは娘を想ってしてくれていたこと。
でもそれは優しい鎖だったのかもしれません。
あなたは、優しい鎖に繋がれていませんか?
または誰かをつないでいませんか?
後に占星術を学んで驚いたことがあります。
それは「結婚することで自分の宝物を手にすることができる」星並びがあるということ。
まさに私の星はそんな並びでした。
占星術のすごさは私くらいの年齢にならないと理解できないのかもしれません。