白馬のお王子様の本当の姿
◆ 白馬のお王子様の本当の姿
乙女のロマンチックな夢として「白馬の王子様」がありますね。
『いつか、私のところに白馬に乗った王子様がやってきて、つまらない私の人生を変えてくれる。・・・シンデレラように・・・』
これをシンデレラコンプレックスと言います。
シンデレラコンプレックスは、米国の女性作家コレット・ダウリングが1981年に提唱した概念です。
ダウリングは著書において、「他人に面倒を見てもらいたい」という潜在的願望によって、女性が「精神と創造性」とを十分に発揮できずにいる状態を「シンデレラ・コンプレックス」と表現しています。
幼い頃から女性の幸せは男性によって決まると考え、シンデレラのように理想を追い求めるも、主婦をやっているうちに自主性を見失い、結果的に夫に依存し自由と自立を捨ててしまうとされる。
女性の自立を拒む要因の一つとして、「白馬の王子様がどこからか現れて、迷える女の子である自分を救ってくれる」という幻想に取り付かれていることが原因であると語っています。
シンデレラコンプレックスは「他人に面倒を見てもらいたい」という潜在的な依存願望です。
それは「自分の人生を誰かにゆだねてしまう」ことになります。
シンデレラコンプレックスに陥りやすい原因のひとつに、親の過度な愛情がそそがれたことがあります。
幼少期は、自分の欲求はほとんど親が満たしてくれました。
この時期は、親と子供の共依存が成立します。
しかし、大人になって社会に出れば自分の欲求を満たしてくれる相手がいなくなります。
その結果「自分を誰が満たしてくれるのか」といった目で白馬の王子様を待ち続けるのです。
またシンデレラコンプレックスを抱えた女性は、パートナーの理想像が王子様級に高く結婚を遠ざけてしまうことにもなります。
白馬の王子様願望は、潜在的なものなので自分では気づけないことが多いようです。
もし『なぜ、私は結婚できない?』といった疑問をお持ちの女性は、自分の中にシンデレラコンプレックスがないか見つめて下さい。